初代C3に乗りました。
先日、C5が車検のため、代車として初代C3をお借りすることができました。今回、借用期間中の1週間の間に200kmほど下道で走ってみたところ、思いがけず良い車だったので投稿させていただきました。
車の概要
お借りしたC3はAVNというナビパッケージでサンルーフ付き。外装色はシルバー(グリアルミニウム?)1.4LでAL4搭載。ぱっと見は塗装がやれていて、うわ、これはガタガタの代車だ、、と思って覚悟して乗り込んだところ、走行距離は僅か16,000kmしか走っていないという低走行車。内装はとてもきれいで、低走行を物語る美しさでした。
外観と車内。シルバーは汚れと痛みが目立たなくて良いですが、クリア塗装もだいぶ薄くなっていてできればオールペンしたい感じです。内装はスイッチの塗装が剥げたりしたところもありますが、それ以外はピカピカで代車にしておくのは勿体ない位でした。


シート座面は座った瞬間、厚みのあるもっちりとした感触を伝えるもので、普段乗っているレザーシートのC5iiと比較するととても良い感触で、1時間程度走った位ではへこたれないもの。やはり表皮に伸縮性がある分だけ、布シートの方が柔らかいですね。
低走行距離の恩恵か、年式のわりにショックの抜けも少ない様で、低速域から軽く段差をいなしていく感じは、ハイドロではないシトロエンらしいとても良い乗り心地でした。
今回は平坦地を一人で運転することが殆どでしたので、フル乗車で山坂道を走ると分かりませんが、平坦地では加速、パワーとも十分。柔らかなシートに身を任せて淡々と走っていると、気に障るところが無くて、自然に笑みがこぼれるような運転感覚でした。C3はコンパクトカーですから、本来は長距離とか想定していないはずなのですが、郊外の国道を淡々と走ってどこまででも行けそうな感じでした。
世代は全く違いますが、明るい車内といい、アップライトに高めのシートポジションを取らせているところなど初代C3のモチーフになったという2CVを髣髴とさせました。
初代C3は新車の頃にディーラーで少し試乗しただけで、これまでまとまった距離を乗ったことがありませんでした。まさかこんなところにダークホースが隠れていたとは、と、びっくりしています。やはりシトロエンは日常の足として暫く使ってみないと良さが分からない、という伝統はここにも生きていましたね。
後日、関東地方の初代C3(1.6センソドライブ)乗りのT氏と共に、C3乗り比べを行いました。1.6の持つ重厚さと1.4の軽快な感じ対照的な乗り比べとなりました。
初代C3の2台並び。2台ともAVNというバッチ付き。2台並ぶと前後ピラー周りの湾曲具合がよく分かります。キャビン周りには初代C4の印象も。
因みにC5の車検は無事に終了しました。このところサイドブレーキの利きが悪く、グリスアップ程度で治れば、、と思っていたのですが、クラブメンバーのSさんの予言?どおりフロントのブレーキキャリパー内のサイドブレーキユニットが固着していました。交換のためのフロント左右キャリパーは国内在庫なしのためドイツからの取り寄せによる交換になりました。幸いなことにウクライナ情勢真っただ中の手配にもかかわらず割と順調に到着し、交換もでき、その他についても多少のオイル漏れがあった程度で済みました。
また、当分は乗れそうでほっとしてます。