ピカソ

今月のお茶会は参加者数やコロナ状況を考慮して中止としましたが、中止決定後にも参加表明があったりで、せっかくでもあるので、ちょっとだけ顔を合わせることになりました。
「クラブとしてのお茶会」ではないので、敢えて告知はしませんでした。

場所は他に思いつかないのでいつものココス。
駐車場に到着してみると、kunnyさんのC6のとなりに、はじめて見る黄色いC4-Picassoがいるではありませんか!参加者は当初お茶会に参加表明していた4名だったので、Picassoはだれの仕業か「また、やったみたいだな…」とすぐにピンときました。

なんでも今年のはじめに手許にきたそうで、なんと、しばらくは家に6台!のシトロエンがあったそうですが、現在はDS3はなくなって、それでも5台というのですからあっぱれです!

店を出た後は、試乗会となりC4-Picassoの試乗会となりましたが、さすがは7人乗りだけあって、大人4人でも広々していました。どう見ても縦方向のほうが長いフロントウインドウに広いガラスルーフが連なり、開放感は抜群で、それを前提とされているのか、エアコンはめちゃめちゃ効きがいいそうです。

黄色系の色もとても素敵で、走行は6万キロに満たない車体でしたが、広い室内、未来的な前方の景色、DSのようにハンドルの向こうに立つ繊細なシフトレバーなど、細部の工夫やデザインも秀逸で、C6や初代C4の時代の繊細なデザイン言語が随所に散りばめられた車でした。
たくさんの人を乗せるための実用車にも、どこか気が利いていて、独特なシトロエンのやわらかでシックな雰囲気が漂います。
いつもの駐車場ですが、心なしかひっそりした感じも…。

映画の話

『ル・コルビュジエの家』(2009年 アルゼンチン)というのを観たところ、はじめのクレジットにいきなりシトロエンの正式なロゴが出てきて、この映画に協賛しているらしいことにびっくり。
内容は、南米で唯一のル・コルビュジエ設計の家に建築家の夫妻が住んでいたところ、隣接する住人が、ある日突然、こちらが丸見えになってしまう場所に窓を作ろうと、壁をガンガン崩し始めることから起こるご近所トラブルというか、心理劇のような内容です。

シトロエンのロゴが出るシーンや、C6登場の様子などもご紹介したかったのですが、気がついた時にはアマゾンプライムで有料になっていたのであきらめて、ネットからポターを拝借。
この下にもシトロエンのロゴがあるのですが、それがあまりに画像が悪くて断念しました。

そのコルビュジエ設計の家の車がなんとC6で、ウギャア!と思いました。
期待するほどC6が頻繁に出てくるほどではなかったけれど、アルゼンチンでもC6は正式に販売されていたんでしょうね。
隣人との攻防がエスカレートする中、嫌がらせで、C6が無残なことになりはしないかとヒヤヒヤでしたが、幸いそれはありませんでした。

そのコルビュジエ繋がりでいうと『ル・コルビュジエとアイリーン』という2015年の映画もあり、コルビュジエほどの大建築家が、同時代の家具デザイナーであったグレイ・アイリーンの才能に嫉妬し、彼女が南仏に建てた家に執着、長らくコルビュジエ作とまで思われていたヴィラを舞台とする美しい映画です。
私はこちらのほうが面白かったけれど、トーマス・エジソンしかり、歴史上の偉人と讃えられる人も、実際の人間性は、その偉業とは裏腹に相当イヤな奴だったということは珍しいことではないようです。

おしらせ

いかがお過ごしでしょうか?
ついにオリンピックも開催されるようで、ならばささやかなお茶会ぐらいやっても良さそうにも思いますが、蔓延防止措置が解除されないことには、お店も20時で閉まり開催する場所もないことから、ひとまず現在の規制が解除されてから検討したいと思います。
ワクチンも少しずつ行き渡ってきており、改善の方向に向かえばいいのですが。

意外な共通点

シトロエン愛好家の多くは、クルマ以外にもあれこれ趣味をお持ちの方が多く、私の場合、もうひとつの趣味が音楽でありピアノです。

この両者、意外にも通じるところがあって、日本のピアノメーカーでトヨタに相当するのはみなさんご存知のヤマハ、カワイはさしずめ日産といったところでしょうか。
そのヤマハのグランドピアノのモデル名というのが、実はシトロエンとそっくりで、標準モデルはC1〜C7というラインナップで、数字が大きくなるほど大型化するのも同じです。
ヤマハにはC4というのはありませんが、そこだけプレミアムシリーズでS4というのがあり、逆にシトロエンにC7はないけれども、DS7というのがあるのも好対照です。

これだけでは終わりません。ヤマハの現行モデルでは数字のうしろにXがついてC3X、C5Xとなり、これを総称して「CXシリーズ」と呼ばれるのもエッ?という感じでしたが、それでいうとカワイのグランドピアノには1980年代に「GSシリーズ」というのがありました。
さらに驚いたのは、つい最近発表されたシトロエンの最新モデル名は、なんとC5Xだそうで、またもヤマハピアノと同じモデル名になったとは、こんな偶然ってあるの?という感じです。

上の写真は、ピアノの内部には「フレーム」という弦を張るための鉄骨があり、そこに印されたヤマハグランドピアノのモデル名。

ついでにいうと、カワイのグランドの標準モデルは数年前までRXシリーズといい、サイズによってRX-3RX-7というのがあったし、1980年前後にはヤマハのアップライトピアノの高級機にW201という、メルセデスの190シリーズのような名のピアノがあって、これは現在ではあり得ないような手の込んだ杢目の堂々たるボディが特徴で、40年たった今でも値崩れしない人気モデルだったりします。

さらに海外に目を向けると、イタリアにはFAZIOLI(ファツィオリ)という高級ピアノのメーカーがありますが、そのモデル名はF228、F278、F308といった具合に、まるでフェラーリを思わせるようで、275GTBとか308シリーズ、F355などを想起させられます。FではじまりIで終わる7文字の会社名、カタカナで書いてもフではじまりリで終わるというのも共通しています。

〜だから何?という話ですが、ちょっとご紹介してみました。

似てる

カーグラの6月号で「あれっ?」ということが。

巻頭はBMWのMの特集で、そのあとP58から「日仏コンパクトカー対決、お薦めはこれだ」という比較記事があり、そこにはマイナーチェンジされたC3もエントリーしています。
さらにその次の記事というのがP66からの「マクラーレン エルバ」というどえらいモンスターマシンの記事なんですが、なにやらさっき見たようなものが…と思ったら、あらら、ホイールのデザインがほとんど同じなんです。
しかも、車両価格はC3は259万円、マクラーレン・エルバはなんと2億500万円だそうで、C3の約80台分のお値段!それなのにホイールのデザインが酷似しており、記事も隣り合わせというところが笑えました。

で、考えてみたら我がC5エアクロスも、ほぼ同じようなデザインで、個人的にはそんなに素晴しいデザインとも思えず、なんで?…と不思議です。そもそも黒基調で一部だけがポリッシュの銀色というのも趣味じゃないのですが、こういうの最近多いですね。

ちなみに、昨日は出かけたら、DS4、プジョーの308、3008、2008、ルノー・カングー、C3(MC前)☓2、C3エアクロスなど、やたらと遭遇しました。
しかも、C3とは信号で横に並び、2008とは駐車場で隣に並んだのに、いずれもドライバーは無関心でツーンとした感じでしかなく、昔だったらなんとなく互いにチラチラ見るような楽しい気配があったことを思うと、時代もオーナー層もすっかりかわってしまったんだと思います。

復活に向けて

4月のお茶会の席でのこと。
長らくガレージに置かれていたkunnyさんのCXが、熊本のHさんの手に渡ることで話がまとまり、今月に入って移動作業も進んで無事に完了したようです。

何年も動いておらず、バッテリーも空っぽ、タイヤの空気も抜けていたそうですが、Hさんは車屋さんを伴って車載車で引き取りに来られ、ついに長年住み暮らした福岡を離れて行ったそうです。

内外のどれひとつをとっても、旧来のシトロエンの味わいとスタイルが貫かれています。
エレガントなシートひとつでも、車全体の性格を表している気がします。

CXは生産終了からすでに30年余が経過していますが、最近のクラブ内でも売買の動きがあり、往年のシトロエンの一時代を担った代表的なモデルとして、再評価される気運が高まってきているのかもしれません。
この車が再び私たちの前に姿を現すのはいつごろなのか、楽しみがひとつ増えました。

丸々1日かかっての作業だったそうです。やっぱりカッコいいですね!
遥けき眺望の新天地に降り立った宇宙船。右の車載車がここまで運んできたのでしょうか?
とりあえずエンジンはかかって、メカニックが驚くほど静からしいです。

捨ててしまった!

連休の中ごろ、突然AさんからLINEで雑誌の写真が送られてきました。
添えられたコメントによると、連休中、断捨離されているときにCar Magazineが出てきて、なんで取ってあるのか中を見ると、私の試乗記が掲載されていたとのこと。
は?…なんですか、それ?

狐につままれたような気になってから数日後、Sさんが思い出してくれたところでは、20年ほど前、東京の車屋さんがCar Magazineの取材で編集部の方を連れてCCQのミーティングに来られたことがあったと言われ、あれこれ話を聞いているうちに「あ~~~!そういえばそういうことが…」という具合に思い出しました。
むかしXantiaのディーゼル(M/T)で高速をかなりの距離乗ったことは覚えていましたが、その前後のことは見事に忘却のかなたでした。

たぶん自分でも持っていたのに、すでにCar Magazineはごっそり処分してしまって、もう手許にはありません(275号/2001年5月)。
ネットで購入してみようかと思いましたが、送料を含めると、中古の雑誌を定価より高く買うことになり、そうまでして…と思いやめました。

送っていただいた写真。Car Magazineの長期テスト車?だった並行輸入のXantia 2.0HDi Breakを熊本からの帰りに運転させていただき、その印象を長々と臆面もなく書いたようです。2ページの大半が私の駄文で占められているみたいで、担当者はそのまま使ってしまえば仕事しないで済む!と思ったんでしょうね。
私のとなりにSさんが立っておられ、創設30年が近づいてるいま、初期メンバーとはずいぶん長い付き合いになったものです。

Exhibition

CCQメンバーで、車をモティーフにした作品を描かれている大弓 鎮さんの個展が開催中なので見てきました。

クルマ好きでないと描けないツボが押さえられており、程よいデフォルメとセンス溢れる色彩など、心を捉える作品が多く、シトロエンもいくつかありましたので、その中からこの一点をわけていただきました。

どこに架けようかな?

会場は、R’s cafe(筑紫野市原田6-5-5)で、5月9日まで開催とのことです。

※作品の掲載および本名の公開はご当人の許可を得ています。

これぞ趣味の世界

ducaさんから教えていただいたBS11の番組、楽しく視聴しました。

英国のクルマ番組で、£5000の予算で車体購入から修理までして、それを仕上げて売却するという趣向。その仕入れ段階から修理の過程、仕上がって売却してどれだけの儲けが出たかをおもしろおかしく紹介する番組でした。

フランスで何台かのDSを物色した後、非常に綺麗なブルーの車体が見つかり、値引き交渉も成功して意気揚々とイギリスに持ち帰り、ガレージで待ち受けるメカニックに見せますが、さっそくオイル漏れなどいくつかの問題点が発覚。

「これは困った!」などといいつつも、いずれもスイスイと問題解決し、とくに破れたシートには新品の表皮があって、新品のように生まれ変わったりと、やはり彼我の根本的な環境の違いには目を見張りました。

車体はDSとされていますが、正確にはむかしDSに対して廉価版のIDがあったように、最終世代ではDSの廉価版にはDシュペール(D Super)というのがあって、そちらでしたので例の特徴的な変速機はない個体でしたが、内外いずれもまぎれもなくDSです。

最後の「5」とは何の意味? 5速のミッションということでしょうか?

実は、はじめの走行シーンからちょっとした違和感があったのですが、それは車体の揺れがどうみてもDS特有のフワ〜〜〜ンではなく、せいぜいCXぐらいのきわめて常識的な動きで、もしかしてスフェアが要交換なのか?と思いました。
すると、上記のオイル漏れを修理する際にわかりましたが、スフェアはDS用のあのドンブリみたいに大きなものではなく、LHM時代に見慣れた普通の緑のスフェアでした。

DS用とは思えぬ、いたって普通な感じのスフェア。オイル漏れ修理の様子。

Dシュペールではこの緑のスフェアが標準なのか、ドンブリ型のものが不足しているのでこれで間に合わせているのか、そのへんはわかりませんが、映画などで目にする、DSのあのウソみたいに深くゆったりした上下動は、例の巨大スフェアあってのものだろうと思います。

フランスからイギリスへ旅の途中。うしろにXsaraが見えますね。


ちなみに、このDSにかかった費用は車体£3800、その他修理に要するパーツ代や燈火類のイギリス仕様への変更など含めて合計£5185。
1£=150円としても、わずか78万円ほど。
ほれぼれするような一台として仕上がり、番組最後には新オーナーもすんなり決まったようです。買った人は£7000(約105万円)でゲットしたので、番組としては27万円ほどの利益が出たと大喜びでしたが、そこに工賃は入っていないし、実際には他にも手を入れなきゃいけない部分もあるとは思いますが、いずれにしろ大バーゲンですよね。

趣味というのは、本来、金銭的にもこれぐらいのものだと、さぞかし楽しいだろうなぁと思います。

DSの次は、ベントレーのミュルザンヌターボでしたが、これもやはり予算は£5000で最終的には見事な仕上がりとなり、クルマ趣味とそれをとりまく文化の違いにため息が出るばかり。
あんな恵まれた環境に生まれていれば、私だって、もしかしたらDSにも一度くらい乗っていたかもしれないなぁ…なんて思いました。

デザインの個性

クルマのデザインのオリジナル性という点では、初期モデルが最も色濃く現れていると言われますが、とりわけシトロエンの場合はその流れを見ていくのは面白いと思います。

DSでも初期の丸目を好む一派があるそうですが、私はお馴染みのMC後の一体式ヘッドライトほうが断然好きです。逆にダッシュボードに関しては圧倒的に初期型がかわいらしくて良かったりと、好みはまさに人それぞれ。
CXも最初期のゆでたまごみたいなプレーンなモデルと、最後のモダンかつ高級感を打ち出したシリーズ2では、ずいぶん印象が違います。

シトロエンらしく、かつ意志的な表情も兼ね備えたフロントマスク。

決してどれが最良と言っているのではなく、それぞれの変遷を辿るのが興味深いのですが、好みはあるとしても、あまり頑固に偏った見方をするのは却って視野を狭めるのではないかと個人的には思います。
いまだにXmにもXM時代のダブルシェブロンを横にずらしたものがいいと信じ切ってグリルをわざわざ付け替えたり、すごい人になるとC6のリアフェンダーを板金してタイヤが半分隠れるよう、覆いを作ってしまうような頑なな方もおられるようですが、私はああいうことは賛成しかねます。

このスッキリした端正なフォルムは初期型ならではの魅力では?

C5においても、それぞれの個性があると思いますが、初期型には初期型だけがもつ佇まいと、完成された造形の印象を覚えるところがあり、3月の公園ミーティングの折にSさんのC5を撮らせていただきました。
2型も次の時代を予感させて素敵ですが、1型には全体を通じて首尾一貫した完成度があると思うのです。

黄色いヘッドライトとあいまって、シトロエン臭ムンムンで、どことなくCXに通じるものを想わせます。

ちなみに、Sさんの次なるC5の新しいタイヤはアメリカのアームストロエング。
SさんはCCQ内でも、シトロエン=ミシュランという不文律をいち早く打ち破って、MOMOタイヤを最初に装着されたこの分野のいわば開拓者です。
おかげで私を含め、多くの人がこの流れに続くことになったわけですが、だれもやっていないときに、最初の扉を開いた人の勇気は尊敬に値します。
そして今また、シトロエンにアメリカのタイヤを組み合わせるという思い切った組み合わせに再び挑戦されたようです。

おもしろ映像

YouTubeで面白い動画を見つけました。
フランス人と結婚してパリ在住の日本人女性が、現地の自動車事情についておもしろ情報を紹介してくれています。

フランスでは新車と中古車の販売比率はどうか?平均車齢は?車の所有率は?パリ市内の道路事情は?パリの人達の運転の特徴は?なぜ右側通行で左ハンドルなのか?ATの普及率は?路上駐車でも料金はかかるのか?一番売れている車は?
などなど、日本に住んでいてはわからない事満載です。

ちなみにパリの運転は、戦いであり勝ち負けがすべてのようで、シャンゼリゼ通りであれエトワール広場のロータリーであれ、止まったら負けなんだそうで、このパリジャンの旦那さんもそこを面白がって罵詈雑言を口にしながら喜々として運転しています。
同乗者にとってはヒヤヒヤすることが多いようで、横に乗る奥さんは「アットンシオン!アットンシオン!(英語のアテンション=気をつけて!)」の連発で笑えます。

もちろん事故は気をつけなければなりませんが、ドライブレコーダーつけてトロトロ走るだけの日本人から見ると、元気があって懐かしく、人間の生理にかなっている気がして、今風にいうと「元気をもらい」ました。

とはいえ、パリ市内は年々自転車レーンが増え続け、車には厳しい街なんだそうです。
そうかと思えば、旧車にはクラシックカーの認定制度というのがあり、認定を受ければ汚い排ガスを吐いてもいろいろな優遇制度があるそうです。
徹底した合理主義かと思えば、文化保護の意識と仕組みはきっちり機能していたりと、なにもかもが日本とは逆のようです。

必要なことでも既得権益保護を優先して有効な政策が打てないし、文化といえば重要文化財とかの権威のお墨付きがないとダメで、それ以外は価値あるものでもバンバン廃棄してしまう日本って、やっぱりヘンだと思います。

ともかく、シトロエンってこういう社会の中から生まれてきたクルマなんだということを認識すると、見る目や楽しみ方も少しは変わってきそうな気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=PDb9WeDPejY


※映像繋がりですが、duca900さんからの情報で、4月17日の20時よりBS11で、名車再生という番組で「シトロエンDS」が採り上げられるそうです。予算内でフランスのディジョンで買い付けをしたもののサスペンションやエンジンが…という内容のようで、面白そうです。
貴重な情報をありがとうございました。