これぞ趣味の世界

ducaさんから教えていただいたBS11の番組、楽しく視聴しました。

英国のクルマ番組で、£5000の予算で車体購入から修理までして、それを仕上げて売却するという趣向。その仕入れ段階から修理の過程、仕上がって売却してどれだけの儲けが出たかをおもしろおかしく紹介する番組でした。

フランスで何台かのDSを物色した後、非常に綺麗なブルーの車体が見つかり、値引き交渉も成功して意気揚々とイギリスに持ち帰り、ガレージで待ち受けるメカニックに見せますが、さっそくオイル漏れなどいくつかの問題点が発覚。

「これは困った!」などといいつつも、いずれもスイスイと問題解決し、とくに破れたシートには新品の表皮があって、新品のように生まれ変わったりと、やはり彼我の根本的な環境の違いには目を見張りました。

車体はDSとされていますが、正確にはむかしDSに対して廉価版のIDがあったように、最終世代ではDSの廉価版にはDシュペール(D Super)というのがあって、そちらでしたので例の特徴的な変速機はない個体でしたが、内外いずれもまぎれもなくDSです。

最後の「5」とは何の意味? 5速のミッションということでしょうか?

実は、はじめの走行シーンからちょっとした違和感があったのですが、それは車体の揺れがどうみてもDS特有のフワ〜〜〜ンではなく、せいぜいCXぐらいのきわめて常識的な動きで、もしかしてスフェアが要交換なのか?と思いました。
すると、上記のオイル漏れを修理する際にわかりましたが、スフェアはDS用のあのドンブリみたいに大きなものではなく、LHM時代に見慣れた普通の緑のスフェアでした。

DS用とは思えぬ、いたって普通な感じのスフェア。オイル漏れ修理の様子。

Dシュペールではこの緑のスフェアが標準なのか、ドンブリ型のものが不足しているのでこれで間に合わせているのか、そのへんはわかりませんが、映画などで目にする、DSのあのウソみたいに深くゆったりした上下動は、例の巨大スフェアあってのものだろうと思います。

フランスからイギリスへ旅の途中。うしろにXsaraが見えますね。


ちなみに、このDSにかかった費用は車体£3800、その他修理に要するパーツ代や燈火類のイギリス仕様への変更など含めて合計£5185。
1£=150円としても、わずか78万円ほど。
ほれぼれするような一台として仕上がり、番組最後には新オーナーもすんなり決まったようです。買った人は£7000(約105万円)でゲットしたので、番組としては27万円ほどの利益が出たと大喜びでしたが、そこに工賃は入っていないし、実際には他にも手を入れなきゃいけない部分もあるとは思いますが、いずれにしろ大バーゲンですよね。

趣味というのは、本来、金銭的にもこれぐらいのものだと、さぞかし楽しいだろうなぁと思います。

DSの次は、ベントレーのミュルザンヌターボでしたが、これもやはり予算は£5000で最終的には見事な仕上がりとなり、クルマ趣味とそれをとりまく文化の違いにため息が出るばかり。
あんな恵まれた環境に生まれていれば、私だって、もしかしたらDSにも一度くらい乗っていたかもしれないなぁ…なんて思いました。

これぞ趣味の世界」への4件のフィードバック

  1. フランスまで買いに行けるのが羨ましいです。
    人件費が出ていないようにも思いますが、それにしても安い、一桁違ったのかと思いました。100万円でDSが買えるのなら考えてしまいますね。コラムに生えたセミオートマチックが欲しいです。

    そこそこに部品がそろうのもいいですね。DSだからかな?。なんとなく維持できそうに思えまが、最終モデルでも40年以上も前。やっぱり気合がいりそうです。

    • セミオートマチックだと本当のDSになるでしょうから、価格はもう少し上がるかも。
      いずれにしろ、あちらは個体数も違うし、部品もさり気なくあるみたいで、ササッと修理できる感じがうらやましいです。
      日本だと、輸入車だからということもあるでしょうけど、パーツだなんだといちいち大変で、いつも工場の都合優先で、待たされて、気をもんで、おまけにお店にペコペコみたいな、ああいうのも疲れます。

  2. イヤー、DS いつ見ても格好いい‼️
    ヨーロッパに住む人が羨ましいですね。

    話は逸れますが、映画「裏切りのサーカス」で主人公の一人がDSに乗っていて、結構魅力的なショットがいくつも出てきます。優れた映画ですしAmazon primeでも見れますからシトロエンファンならどうぞ!

    • 『裏切りのサーカス』はDSが出てくるのみならず、ほわんほわんの車体の揺れなど、見どころ満載でしたね。
      刑事コロンボの第34話『仮面の男』では、犯人のイヤミな男が乗るのが薄いグリーンのSMです。アメリカ仕様のお顔が残念ですが、走行シーンなども結構出てきて、あの美しいフォルムが堪能できますよ。

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