4ヶ月

C5エアクロスに乗り始めて約4ヶ月、オドメーターは1700kmを超えたところで、とりあえずの感想など。

一番の注目点はPHCだと思いますが、ただ足がやわらかいというだけでなく、近ごろではマークだけを付け替えたような車も多い中で、乗った感じのシトロエンらしさも充分に保たれており、贔屓目かもしれませんがまずは合格点じゃないかというのが率直なところです。

今どき、大半の車がサスは固く引き締められるのが当然という時代にあって、C5acの価格帯でここまでソフトに徹したサスペンションを持つ車はそうはないのでは?
それでいて山坂のカーブでも高速でも、腰砕けになることがないのもシトロエンの伝統はしっかりと受け継がれています。
ハイドロの、走りながらグーッとお尻が上がってくるような特異な動きはないけれど、夜間など、わずかなアクセルワークのたびに光軸が上下に動いたり、駐車場からの発進時、うっかりPブレーキを解除し忘れて慌ててOFFにすると、たまっていた駆動力でパフーンとお尻を上げながら動き出すなど、昔のハイドロニューマティックの頃や2CVにも通じるものを感じます。

むろんハイドロのあの深い世界には及びませんが、オイル(LHM/LDS)もスフェアも無しで、ここまでシトロエンらしさを再現してみせたことは画期的なことじゃないかと思います。
加えてハイドロでは不可避の、角の立ったハーシュネスがほとんどなく、段差や継ぎ目をまろやかにいなすことも乗り心地への貢献度は小さくないものを感じます。

もうひとつシトロエンらしいと思うのは、高速でまったく力まない、愉快で淡々とした走りでしょう。
そのストレスフリーな走りはC6にも通じるものがあるし、ドイツ車のような機械の精度や理論の結集によって達成される安定ではなく、鳥が空をとぶように自然体で「これが一番ラクだよね」といっているようで、これぞフランス車の真骨頂。
高速巡航が得意というのは、乗り心地と並ぶシトロエンの必須要件だと思いますが余裕でクリアしているようです。
普通の試乗で高速まではなかなか確認できませんが、シトロエンって高速巡航するとき、クルマのキャラクターがより明るく親密になるような気がしませんか?

最近オープンした「キテラタウン福岡長浜」の屋上駐車場にて。1Fに24時間営業の地元スーパーがありますが、夜はガラガラで、車の写真を撮るには手軽でいいですよ。

我が家のガレージからハイドロ車がいなくなったのは、ここ30年余で二度目のことですが、長くなったので、そのあたりのことはまたいずれ書いてみることにします。