「乗るたびに乗り心地が違う」というのは、AさんやThankさんだけでなく、ハイドロ経験者の方から異口同音に聞かれることで、私も自分の経験から同感です。
とくに、乗り始めの水に浮いたボートがスーッと沖に滑っていくような感覚は、ほどなく微妙に失われるし、イルカの背中にでも乗って回遊しているみたいな夢心地かと思えば、ドスンバタンと似つかわしくない一面も。
これは、C6でもXmでも、はるか昔を思い起こせばCXでも同様だった気がします。
それを長いことハイドロゆえの特性だと思い込んできましたが、これを意識しはじめると、実はコイルばバネの車でも、日によって、状況によって、乗り心地の違いは「微妙にある」ように感じます。

それが何によるものか、気温なのか、湿度や天候なのか、はたまた静電気云々が絡んでの現象なのか、それは私にはわかりませんが、もしかすると自動車のサスペンション全般が、多少の差はあっても同じ現状を抱えているのでは?という気も。
ただ、大半のドライバーは乗り心地に対して、シトロエン乗りほど絶えずそこに意識を向けているわけではないだろうから、あまり気づかないだけでは?
そこに気づいたのがトヨタで、ナンチャラテープというのもあながち気休めではないのかもと思ったり。
ハイドロの謎の現象のように感じさせるのは、あのガスとオイルのサスペンションが、その僅かな変化をよりセンシティブかつダイレクトに乗員に伝えやすい機構…ということはないのかなぁ?と思ったりするこの頃です。
何が原因で乗り心地があのように微妙に変化するのか、確かに僕たち素人にはよく分かりませんね。
僕は分からないことは深く追求もしないようにして、シトロエンを運転していると必ず訪れる、あの天に舞うような快感を味わうようにしています。
「わからないことは深く追求しないようにする」というのは、言われてみれば私もそのほうが性に合っているようです。
この投稿はコメントゼロで終わりかとあきらめていましたが、あやうく救われました。
エンジンは同じクルマでも日によって,随分印象が変わることは少し前のクルマではしばしば経験しましたが、シトロエンのサスペンションフィールくらい
不思議に変化するのは余り例をみないと思います。
怪調?なときはエンジンやステアリングフィールまで変わる気がします。
それに当惑しつつ、実は思うに任せない彼女の気紛れの虜になっているんでしょうか?
たしかに調子のいい時は、サスペンションだけでなく、エンジンもステアリングも、なにもかもが怖いほどゴキゲンだったりしますね。
あまたのハイドロ乗りは、この最高の乗り味を知った時にすっかり魂を抜かれて、あとの苦難に耐えてでも、その魅力と手を切ることができないのかもしれません。
ファウストのようとはいわないまでも、「怪調」とはまさに言い得て妙な表現ですね。
仰るように、皆さん サスペンションを始め 微妙なドライブフィーリングの変化を感じてあるのですね。
話は飛びますが、機能が良い最近のタイヤは 静電気抑止の為 トレッドに ”導電スリット” を設けている様で、今後の対策の参考になりそうな気が・・・? (笑)
多少の個人差はあるにせよ、概ねクルマの好きなら察知するのではないでしょうか。
「神は細部に宿る」というように、いささかパラドックスじみていますが、細部と本質は同義なのかもしれません。
微妙な変化に一喜一憂するのがマニアという困った種族で、私自身、クルマをおおらかに楽しむという事をあまり知らずに来てしまった気もします。