よろしくお願いします

C6が手許になくなった後をどうするか?
シトロエンをやめるつもりのない私にとって、これはわりに難しい課題でした。

現行車種から選ぶとなると、シトロエンと名のつくモデルは非常に限定されるし、当然ハイドロもない。
最新のベルランゴはあまりに自分の世界ではないし、大家族でもない筆者の場合、スペースツアラーは必要なく、C3ならゴルフがある、…となると、どうしたってC5エアクロスにしか落ちませんでした。

幸いC5エアクロスには、私にとって未知なる要素がいくつかあったことも後押しになったことは事実。
なんといってもPHC(プログレッシヴ・ハイドローリック・クッション)という足回りの新機構、また巷で大流行の「SUV」は今や一般メーカーは言うに及ばず、ロールスやランボルギーニやアストンのような超越的なブランドでさえ、これを作らないとビジネスが立ち行かないまでになっており、それほどまでに全世界的に人々の心を捉えたSUVとはいかなるものかを体験してみること。
さらにはシトロエンでは初めてのディーゼルエンジンなど、これまでとは違うものづくしというのも面白そうでした。
全身すべてがフランス流のフォーマルと優美につつまれたC6とはことごとく違う要素ばかりで、これぐらい徹底して違うなら、却って開き直って乗ってみようかという気がしたのです。

イタリアのような直球の赤ではなく、まるで柿右衛門の朱色のような妙があり、フランスにもある種の「侘び寂び」があるのでは?と思ったり。

私が車を選ぶときに最もこだわるもののひとつが色です。
どんなに程度や条件が良くても気に染まない色だけは絶対に我慢ができず、ここだけは譲れないところ。
カーグラTVで、上陸したてのC5エアクロスを採り上げられたときの車がルージュボルカーノという名の微妙な朱色で、これがC5エアクロスにとても合っていて好印象だったし、その他のとりすましたような色だとこの車の明るいキャラが一気に沈んでしまうようで、どれもピンとくるものがありませんでした。

色は決定。では気前よく、地元のディーラーから新車が買えればいいのでしょうが、そうするだけの余裕もなく良質な中古車を探していたら、たまたま東京のPSAジャパンから情報をいただき、同社の有明アプルーブドサイトにルージュボルカーノで9月末日登録されただけの未走行車というのがご案内できますとのことで、結局これに決まり、暮れも押し詰まる中での納車となりました。

カーナビもCDもなく、すべてはスマホ前提のカープレイで賄うというもので慣れるまで大変。その他の操作も大半は中央の集中モニターで行うし、シフトレバーもいちいちああしてこうしてと、直感的な操作がパッパッとできないし、大して便利でもないないキーレスエントリーなど、小さなことが煩雑でこの歳になると煩わしいです。

自宅に届いてみると、けっこうガラガラいうディーゼル音には閉口したし、動き出しもトラックみたいで、これは失敗したかな?と思ったのが正直な第一印象でした。
ところが、少しでも動き出すと音はさほど気にならなくなり、PHCはハイドロと比較すれば「まがいもの」かもしれないけれど、波打つ路面などでは鷹揚にいなしてみせたり、走行中アクセルを踏み増すだけでも、わずかにふっとお尻が沈んだりと、それっぽさは随所にあるし、全体としての優しく快適な乗り味はやはりシトロエンの争えぬ血が受け継がれていることを感じます。

喩えていうなら、アコースティックピアノ(本物のピアノ)に対して、よくできた電子ピアノぐらいの差でしょうか?
驚いたのは、動き出しこそややトロい感じですが、いったん動き出すとめっぽう加速もよく、下手をすると自分のシトロエン史上最速だったC6さえも凌いで、もしやこれまで乗った中では最速のダブルシェブロンかも?という気配さえあります。

というわけで、まずはこの新参者をお見知りおきいただくべく、ご報告&ごあいさつで、少し慣れたらまた書きます。
来年、いつお茶会ができるかわかりませんが、開催できた折にはどうぞ遠慮なく乗ってみてください。

よろしくお願いします」への8件のフィードバック

  1. 「C5エアクロスにお乗りの、どなたか新メンバーが加入されたのかしらん」と思ったら!!ビックリ仰天です!!納車おめでとうございます!!C6には遠慮して乗り損ねてしまいましたが(地団太)、今度こそは、ぜひ~

    • コメントありがとうございます!
      まあ、成り行きで、こんなことになってしまいました。
      ハイドロにお乗りの方からすれば、せいぜいコンビニスイーツぐらいなものかもしれませんが、ぜひ乗ってみてください。

  2. 納車おめでとうございます。 1.6ガソリンでなくディーゼルを選ばれたんですね~ シトロエンのディーゼル奥が深そうですね! 乗り心地の良いと評判の足も気になります・・続報をこれから楽しみにお待ちしています。

    • ありがとうございます。
      なんとなくディーゼルのほうがあの車には合っているような気がしただけで、ユニット自体はPSA共通のディーゼルです。ただ、シトロエンが作るとSUVでも、ハイドロでなくても、やっぱりシトロエンのキャラになるのは面白いですね。
      何を作ってもトヨタはトヨタというのと同じですかね。

  3. きれいな赤ですね。納車おめでとうございます。PHCも良さそうですね。
    それと、ナンバーにアルファベット使われているのですね。
    お茶会に顔を出さねば。

    • 少し赤っぽく写っているかもしれませんが、濃いオレンジ色です。
      PHCはハイドロと比べたら物足りないけど、普通のサスよりはずいぶんいいよね!といったあたりでしょうか。
      希望ナンバーが集中する番号にはアルファベットが入ってきたようで、「77」はいちおうダブルシェブロンのつもりです。
      お茶会、お待ちしています!

  4. 驚天動地の出来事にたまげましたけれど、C5-A.C納車おめでとうございます。
    PHCに就いては、今後馴染んでアタリが出て、コンビニスイーツと軽んじられない状態で ”気楽” に長~く堪能出来る様になれば良いですね~。
    以前、ハイドロ終焉発表でのCEOの「ハイドロは古い技術」と言う言葉に「何をおっしゃる!」と思ったものですが、よく/\考えるとコスト的にも必然の流れなのでしょう。
    後は更に進化して、どこまで「古い技術」に近づけ凌駕させられるか!でしょうね。
    尤も、現代の道路環境/状況では緑球(ボールスフェア)の大ストロークは不要で望むべくもなく、バウンドストロークのみを減らした?形状の銀球(ソーサースフェア)位には、お願いしたい所です。(?)
    又、病み付きになるらしい?と云われるターボディーゼルの力量をご堪能の様で慶賀の至りであります。
    Chiracさんの C5-A.Cが Progressive.CCQ の嚆矢になるのでしょうか?

    • まだ日も浅く、300km強走っただけですが、乗るたびにしなやかさは増してくるようです。
      今時はSUVでさえスポーツ指向が主流だそうですが、そういう潮流からはかなり外れた存在だと思います。
      ハイドロじゃないので、低速のあのハーシュネスからも開放されて路面のあたりも柔らかく、人に優しい車というシトロエンの金看板を、スッキリした形で保っている感じです。
      駐車時など、あと数センチと間合いを詰めながらブレーキを踏むと、ボディが2CVのように揺れるあたりは、やわらかいサスだという印象です。

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