もしやご近所?

この半年ぐらいだと思いますが、自宅の近くで、何度か黒っぽいCXとすれ違うことがありました。
いつも夜で、一瞬のことなので、はじめは今もCXをお持ちのKさんでは?と思いましたがご本人に確認すると「違う」とのこと。

つい先日も自宅からすぐのところで信号待ちをしていると、目の前を右から左にCXがスーッと走っていき、あまりに狭いエリアでこう何度も遭遇するということは、近くに棲む車ではないかと思ってしまいます。

青信号に変わりとりあえずそちらへ向かってみると、幸い先の交差点で右折のウインカーを出しているCXのうしろにつくことができ、しばらく後ろを走りました。
夜なので、色はなかなか確認しづらかったのですが、たぶん黒だと思われ、バンパー形状からSerie2のCXと判明。

しばらく直進したあと、また交差店を右折し、さらに進んで住宅街の中をまたも右折、ここまではついて行きましたが、さらに細い道へと4回目の右折となったので、これ以上はさすがにまずい気がして追尾をやめました。

なんとなく感じたのは、ただ近場をクルクルまわっているような気配。
夜の走りやすい時間帯に、楽しみか、車を動かすためのドライブという感じで、こういう方と車が身近にいるとなれば、なんとかお近づきになりたいものです。

またご縁があればいいのですが。


※写真は筆者が1990年前後に乗っていたCXのSerie2 25GTi

新型C3試乗

新型C3を運転する機会がありました。

あくまで個人的な感想ですが、新しい時代のシトロエンらしさはどういうものかと期待していましたが、私のセンサーが鈍いこともあってか、それらしきものはあまり感じることなく、これがこれからのシトロエンの目指す方向なのかと思うといささか面食らいました。

外観はフレンチ・カジュアルと思わせるキュートさがあるのに、いざ運転してみるとドライに割り切った今どきのフツーの車という点ばかりが目にき、肩透かしを食ったというのが正直なところ。

従来のシトロエンには、全車に共通して流れるこのメーカーの独自の設計思想があり、それに触れることに喜びを感じていたものですが、新しいC3は専らグローバルな国際基準に沿って作られたコンパクトカーのひとつのようで、誤解を恐れずにいうとむしろヴィッツやフィットやスイフトに近い気がしました。
そのぶん、故障などの信頼性は抜群に高いのでしょう。

コストは極限まで切り詰められ、エンジンやミッションのチープな感触がもろに伝わってくるあたりは、これまで別の車で経験した記憶があり、ついにその波がシトロエンにも打ち付けてきたのかと思うと、時代の厳しさを感じずにはいられません。

もちろんチープはチープでいいわけですが、シトロエンが伝統的に大事にしていたもの、すなわち作る側の文化とか、常識にとらわれない発想、車と人の間にある温かな関係性などが(私には)どうも伝わってこない。

それらはシトロエンを市場で孤立させる要因と判断され、意図的かつ容赦なく排除されたのかもしれない。
まるでメーカーが躍起になって過去を自己否定しているみたいで、そこが悲しくもあり、かつ我々はその否定されている部分に価値を見出し惚れ込んでいたとしたら、なんという皮肉。

たまたまC3ひとつに乗ったからといって、全部がわかったというつもりはないし、DS7なら様子もずいぶん違うのかもしれないけれど、その会社の製品づくりの根本とか本質みたいなものはベーシックなものに出るというのが私の持論。

このぶんでは搭載が期待されるPHCも、小手先の演出のためのフェイク的小道具では?という気さえしてきます。

雑誌の記事などは、事実を書いて不都合となることを恐れて、当り障りのない褒め調子できれいにまとめる傾向が強く、もはや信頼に値しません。
なので、メディアには頼らず、車は自分でハンドルを握ってみなくちゃわからない時代になったことも併せて感じました。
アテになるのは車のわかる人の忌憚のない意見と、最終的には自分の感性だけ。

もちろん私ごときの短時間でのチェックでは、見落としや勘違いも多いと思われるので、他の方のご意見もぜひ伺いたいところです。

危険物騒動!

『公園に「手投げ弾」自衛隊出動、実は仏車の部品』
〜これはニュースのタイトルというか見出しの文言です。

ネットニュースのYOMIURI ONLINEによると、6月5日の朝、石川県のとある市の公園内のゴミ置き場で、回収業者が「手投げ弾のような不審物3個」を見つけたことで大騒ぎになったとか。


※周辺は緊張感が漂っています。ネットより写真をお借りしました。

すぐに警察に連絡、ついには自衛隊まで出動する騒ぎになり、周辺道路は通行止め、住民には避難の呼びかけまでされたということですが、果たしてその正体は不燃物として廃棄されたシトロエンのスフェア。
いつかこういうことがあるのではと思わなくもありませんでしたが、やはり…。

「自衛隊に協力を要請して不審物を確認したところ、仏車自動車大手PSAグループのシトロエンの車に使われるアキュームレーターと呼ばれる部品と判明した」「最初はわからなくて怖かった。本当に人騒がせなゴミだったけど、いい教訓になった。」と書かれていて、4時間にもおよぶ騒ぎだったようです。

当事者の皆さんは大変だったでしょうから笑っちゃいけないかもしれませんが、長いことスフェアと付き合ってきた我々からすれば、どうにもおかしくて、自然に身体が小刻みに揺れてくるようなニュースでした。


※捨てられていたスフェア。ネットより写真をお借りしました。

色、大きさ、形、重さ、いずれをとっても「いかにもそれらしき」もので、誤解されるのも頷けますし、ちょっと錆びているあたりがますます危険物としてのリアリティを増していますね。

CG短期テストにDS21

日本を代表する自動車雑誌といえば故小林彰太郎氏が創刊したCGことカーグラフィック。

巻頭を飾るロードテストや特集、比較テストなどはもちろんですが、私が長年楽しみに読み続けたコーナーのひとつに長期テストがあります。
実際に話題のモデルを購入し、担当者が日常の足として最低でも1年間(期間は車種により異なる)乗りながら燃費やトラブルなど、長期間接してみてはじめてわかる各車の魅力や問題点を読者に報告するというもの。

小林彰太郎氏によれば、花森安治氏率いる『暮しの手帖』で実践されていた、道具や家電などを消費者の立場で実際に使ってみて、その結果を忌憚なく記事にするというやり方に倣って始まったもので、いわば自動車版『暮しの手帖』を目指したもの。

近年は、それが「LONG TERM TEST」と「SHORT TERM TEST」という二部構成に変わり、後者は短期テスト。
こちらは購入ではなく、メーカーや輸入元などから車両の提供を受け、借り物として数ヶ月間テストをおこなうというものです。

そこに突如今月から登場したのは、なんと御年50才、1968年型のDS21パラスで、思いもよらないテスト車の就任に驚きました。

京都のシトロエン専門店、アウトニーズから貸し出しされるというそれは、真っ青なボディに白いルーフ、革張り内装、トランスミッションは例のハンドルの向こうにある細いレバーを操作するシトロマティックではなく、通常の4速MTというもの。
タイヤもミシュランのXAS(180HR15、スペアを含む5本)を新調しているとか。

オランダで徹底的なレストアをされた個体らしく、DSは価格も高騰しているようで、お店もCG短期テストへの車両提供は大いなるビジネスチャンスと考えた…のかどうかはわかりませんが、とりあえず楽しみがひとつできました。

名のあるライバル店などは、さぞかし注目して成り行きを見ていることでしょうし、そう考えるとMTだったのはトラブルを避けるための選択だったのでは…などとつい勘ぐってしまいます。

どんなことになるのやら。