代車に乗って

私はシトロエンが好きなくせして根性ナシなので、普段の足にはVWゴルフ7の1.2コンフォートラインというのに乗っています。

よく出来た現代の車の例に漏れず、ほとんど故障らしきものはないのですが、走行中、足下あたりから電気的なカチカチという音がすることがあって気になるので、その解決のためディーラーに入院することになりました。
代車として同じくゴルフ7のワゴンの1.4ハイラインというのを貸してくれましたが、再現性が難しい症状なので確認に手間取っているようで、はや一週間もこの車に乗っています。

ワゴンボディなので、通常のモデルより全長が少し長く、エンジンはひとまわりパワーがあり、内装やシートの素材なども少しずつ高級な仕様になっていますが、走りだしたとたん、自分の車との小さくはない違いに戸惑いました。

タイヤはより幅広でスポーティなサイズになるし、車重は140kgも重く、リアのサスペンションはワゴンということで、より硬いセッティングになっています。この車だけ乗っていれば気にならないのかもしれませんが、ノーマルの軽量ハッチバックから乗り換えると、やはりいつもはないものを背負っているようで、心なしか重心も高い感じがします。
それに車全体が突っ張ったような感じがして乗っていて少々疲れます。

あくまで比較の話であって、一台の車として見ればとても良くできており、このサイズのワゴンを必要とする向きには最良の1台と思えることも事実ですが、個人的には軽くて短いハッチバックのほうが軽快でラク、しかも価格が55万円も高くなることを考えると、思わず考え込んでしまいます。

その点でいうと、ハイドロならワゴンだからといってやたら硬い足にする必要もなく、車高も一定、乗員に何らガマンを強いることのない、まさに理想のシステムであることをいまさらのように感じました。
とりわけ後年は信頼性も飛躍的に向上して、ほとんど完成の域に達したと思われたにもかかわらず、あっさり生産中止となったのはなんともやるせないというか、自動車界の文化喪失とでもいいたい気分です。